子供は、なるべくなら褒めて育ててあげたいものですが、どうしても叱らなければならない時もあります。
特に、幼少期を過ぎ、小学生になってくると、子供が口答えしてくることもあり、叱り方は難しくなってきます。
今回は、小学生の子供にどのように叱ったらいいのか、わが家の経験をもとにお話ししたいと思います。
子供の叱り方 小学生の場合
子供が小学生になると、ある程度自分のことは自分でできるようになります。
しかし、生活に慣れてくると、だんだんできるのにやらないことも増えてきました。
例えば、帰ってきたら、靴を並べて、手を洗って、ランドセルを棚に置く。
この簡単な一連の流れをやらなくなった時がありました。
そんな時、私はいつも、グチグチと、ずっと文句をいうように怒っていました。
まるで、姑の小言のような叱り方をしていました。
しかし、子供にその叱り方は、全く効き目がありませんでした。
そこで気づいたのです。
子供に、グチグチと長く叱るのは全く効き目がないということに。
子供を叱るときは、全力でガツンと叱るべきです。
そのほうが圧倒的に効果がありました。
しかし、注意しなければいけないのは、本当に悪いことをしたときだけ、全力でガツンと叱るということです。
毎回、些細なことでも、全力で叱っていては、逆効果になってしまいます。
本当に叱る必要があり、子供に改善してほしいときは、こちらも全力で、子供と真剣に向き合って叱ることをおすすめします。
子供が口答えしたときの叱り方
さて、小学生くらいになってくると、こちらが叱ったときに、口答えをしてくることがあります。
その時、親はどうしたらいいのでしょうか。
まず、理解しなければいけないのが、子供が口答えをしてくるようになったということは、成長の証だということです。
親の言葉に対して、自分なりの意見を返せるようになったということは、子供の頭脳が発達したということです。
そこは、きちんと認めてあげてください。
しかし、そうはいっても、子供に口答えされると、大人はイラっとしてしまいます。
そんな時は、いったん深呼吸して冷静になってください。
決して、子供の口答えに対して親が感情的にキレて、子供に対してひどい言葉をぶつけてはいけません。
子供は、深く傷ついてしまいます。
「成長の証」と心に言い聞かせて、少し心を落ち着かせてから、とりあえず子供の口答えを全て聞きます。
その時も、共感的な気持ちを持つことを心がけて聞くようにしてください。
全て聞いてから、親は冷静な態度で、こちらが言いたいことを、子供に伝えるようにします。
そうすれば、子供の心にも響きますし、お互い感情的にもならないですむはずです。
また、普段から私たちも、言葉遣いに気を付けるようにします。
つい、感情的になってしまい、乱暴な言葉を使ってしまいがちですが、子供はそんな親をみて、必ず真似するものです。
まずは、大人がそんな言葉を使わないよう意識することで、子供もキレて暴言をはかなくなるのです。
子供の叱り方を夫婦で話し合う必要性
また、自分が気をつけていても、父親が、感情的に怒る、暴言をはいて子供を傷つけている場合があります。
いざというときは、父親がガツンと叱ることで効果があります。
でも、父親が感情的になっている場合は、叱り方について夫婦で話し合うことが大切です。
子育てにおいて、二人の方針が違うと、子供も、どうしていいのかわからなくなってしまいます。
お互いに、納得するまで子育てについて夫婦で話し合うことで、家庭はまとまっていくと考えます。
子育ては、夫婦二人でするべきです。
ぜひ、話し合う機会を定期的に持つことをおすすめします。
また、子供を叱るときは、父親と母親、2人同時に子供を責めるのは絶対に避けてください。
子供は、2人に責められてしまっては、居場所をなくしてしまいます。
どちらかがガツンと叱った後は、どちらかが必ずフォローするようにしてください。
もし、その場に1人しかいない場合も同じです。
叱りっぱなしはよくありません。
ガツンと叱った後は、ずっとそれを引きずるのではなく、必ずフォローするようにしてください。
子供の心のケアも忘れないでください。
まとめ
今回は、子供の叱り方についてお話ししてきました。
子供の成長に従って、叱り方も少しずつ変わっていきます。
しかし、どんな時も、大切なことは、本人の人格を否定するような叱り方は絶対にしてはいけないということです。
人格を否定するような叱り方は、子供の心に大きな傷を残し、「自分はダメな人間なんだ。」と、無力感を与えてしまいます。
もちろん、親として言うべきことを言うことは大切です。
伝えるときは、感情的にならないことを意識して、叱るようにしてください。
そうすることで、良好な親子関係を築くことができるのです。