保育園や幼稚園の年長さんたちは、いよいよ小学校入学ですね。
小学校関連のイベントも増え、楽しみにしている子も多いことでしょう。
ママとして心配なのは、小学校に入るまでに、何か身につけることがあるかという点ではないでしょうか。
焦らなくてもいいですが、小学校までにこれくらいは出来た方がいいことを、少しご紹介しておきましょう。
出来れば…小学校までにやれるといい7つの身につけることとは?
小学校に入りたての頃は、ほとんど年長さんと変わりません。
しかし小学校に入る以上、いつまでも年長さん気分を引きずるのもよくないですよね。
これから小学校に入ろうという子は、一体どんなことを身につけておくべきなのでしょう。
着替えが一人で出来る
これは、可能なら保育園や幼稚園のうちに身につけることをおすすめします。
小学校に通わなくても、自分の着替えは自分でしてくれると、忙しい朝も助かりますよね。
加えて小学校では、体育の授業や健診のように、着替えをする必要が増えてきます。
そういう意味でも、着替えは自分1人で出来るようになっておきたいですね。
着替えるだけでなく、脱いだ服をそれなりに畳めるようになっていると何よりです。
それも含めての、着替えという習慣を身につけることがおすすめです。
決まった時間に寝る&決まった時間に起きる
これは、簡単なようで難しいことでもあります。
たとえば、夜の8時に寝ると決めたとすれば、逆算して動く必要があります。
決めた時間に寝るにはどうすればいいのか、どのように行動すべきかを考えるのは、とても重要なことです。
また、就寝の時間を決めることは、翌日に何時に起きるのかを決めることにも繋がってきます。
朝何時に起きなくてはならないから、夜何時に寝ると決めるのがいいでしょう。
子ども自身にいきなりやりなさいと言っても、やはり無理があるでしょう。
そこは親がサポートして、段々と自分で動けるようになるといいですね。
決まった時間内で食事を終える
息子の小学校の説明会資料に、「給食は20分くらいで食べられるようにする。」といったことが書いてありました。
家でダラダラと食べているなら、小学校入学に向けて改善する必要がありますね。
昔は、食べ終わるまで机に座っているというルールもあったようですが、今ではそういった強制はないようです。
逆を考えると、決まった時間内でなければ、給食を引き上げられてしまうことにもなりかねません。
速く食べられる子もいれば、ゆっくりとしたリズムで食べる子もいます。
ゆっくりタイプの子を急かすのは心が痛みますが、やはり小学校は集団生活の場でもあるのです。
1人の行動に合わせていては、成り立たなくなってしまうのです。
保育園や幼稚園では先生のサポートもありますが、小学校に行くなら、それぞれが周りに合わせなくてはならないということです。
ゆっくりとしか食事が出来ない子は、なるべく早くからスピードを上げる練習をしておきましょう。
家庭で取り組んでおく方が、子どもにとってのストレスも少ないはずです。
人の話を聞ける
小学校では、授業があります。
先生がみんなに対して話していることを理解し、それが学びに通じます。
人の話が右から左のタイプの子は、小学校までに話を聞く姿勢を身につけておきたいですね。
うちの息子も、これが心配だったりします…。
具合が悪いと伝えられる
話を聞くのと同時に、自分の気持ちを伝えられるといいですね。
小学校に入りたての頃は特に、不安から体調を崩す子も多いでしょう。
トイレに行きたいや気分が悪いなど、自分の具合や要望について伝えられるのは重要なことです。
はにかみ屋さんには難しいことですが、子ども自身のためにも、身についているとプラスになるはずです。
机に向かう習慣をつける
小学校までに身につけることで忘れてはならないのが、机に向かうという習慣ではないでしょうか。
遊びが中心の保育園や幼稚園と違い、小学校は1日のほとんどを机に向かって過ごしますよね。
じっと机に着く習慣が身に付いていないと、子どもにとっては苦痛な時間になってしまうでしょう。
どんなことをやるのでもいいので、出来るだけ机に向かう習慣をつけておくことをおすすめします。
お絵描きや工作など、子どもが興味を持てそうなことから始めてみましょう。
机に向かう習慣がついていると、その後の学習もスムーズに進む可能性は高いです。
机に着くのが嫌な子は、それだけで勉強への意欲が削がれてしまうこともあるのです。
自分の名前が読める&書ける
小学校入学までに自分の名前を書けるようになるかには、個人差があります。
読み書きに興味を示さない子もいるでしょうし、無理にやらせるのも難しいですよね。
しかし、小学校で自分の名前を読んだり書いたりする機会は、間違いなく今より増えるわけです。
ひらがなは小学校に行ってからするにしても、名前だけでも読み書き出来ると便利ではないでしょうか。
もちろん興味があるなら、小学校前でも読み書きを習うといいでしょう。
先輩ママに聞いた話では、入学後すぐでも、自分で連絡帳に持ち物を記入することもあったようです。
もちろん先生のサポートはありますが、小学校生活にスムーズに滑り込むためには、出来ておいて無駄にはならないでしょう。
親だって初めて!小学校入学に対するママの心構えが知りたい!
初めての子どもが小学校に入学するということは、その親にとっても初めての経験ですよね。
子ども自身にあれこれと心構えが必要なように、ママやパパにも必要なのです。
こちらでは親サイドにスポットを当て、子どもの小学校入学にあたって、どんな心構えでいればいいのかを考えてみましょう。
「小学校は楽しいところ」と思えるような声かけを
ついこの間まで赤ちゃんみたいだった我が子が、もう小学生…。
そこに感動を覚えると同時に、大きな不安を抱えるママも多いことでしょう。
あれは出来るかな、これは大丈夫かなと、子どもの小学校生活に対する不安は尽きませんね。
私も、長男に対して同じ気持ちでいます。
不安を感じること自体は、仕方のないことです。
しかし、その不安が子どもに伝わってしまうのは避けたいですね。
小学校に入学したら後は先生に任せるくらいの勢いで、気楽に構えるといいのではないでしょうか。
ママが不安に駆られていると、子どもにもうつります。
小学校は楽しくない場所だと、思われる可能性も出てきます。
不安はぐっと胸の内に押し込んで、小学校入学を控えた子どもには、学校生活の楽しさを伝えてあげましょう。
「うちはうち」と割り切る&焦らない
保育園や幼稚園に比べ、小学校では、子どもの持つ能力の差が如実に表れてくるでしょう。
体育の授業だったり、国語や算数のテストだったりで、出来ることと出来ないことが目に見えて分かるようになります。
頭では分かっていても、どうしても他の子と比べてしまう機会も多くなるでしょう。
おそらく私自身も、そういうタイプではないかと思っています。
とはいえ、子どもの成長には個人差があるのは誰もが知っていることです。
毎回テストで0点だと対策を考える必要もありますが、そうでなければ、目くじらを立てることもないでしょう。
「○○くんは出来るのに、どうしてあんたは出来ないの?」
誰もが一度は、頭に思い描くセリフではないでしょうか。
しかし、目に見える部分だけが成長というわけではないのです。
運動が出来なくても勉強が出来なくても、その子だけが持っている独自のいい部分もきっとあります。
そして今は出来ていなくても、これから追々出来るようになってくることもあります。
小学校入学にあたって、他と比べたくなるポイントは山ほどあるかもしれません。
出来ないことに注目するのではなく、出来る部分についてもちゃんと触れてあげましょう。
親が自分を自分として扱ってくれていると分かると、子どもはきっと小学校でも上手くやってくれるはずです。
以上のような心構えに注意しておくと、子供も親も、小学校入学を問題なくやり遂げられるのではないでしょうか。
誰だって、最初は不安だらけです。
だからこそ、親が一歩先を行く心構えで、子どもをサポートしてあげたいですね。
読み書き計算…小学校の入学前にはどこまでやっておくべき!?
最初の「小学校までに身につけておくこと」でも触れたように、小学校の入学前までに出来ておくと望ましいこともあります。
とはいえ、どこまでのことがその範囲か分かりませんよね。
新たな不安を抱える前に、小学校の入学前にどこまでくらい出来ているといいのかについて、見ていきましょう。
交通ルールを覚える
保育園や幼稚園では、保護者か先生の付き添いが当たり前でした。
それが小学校入学を終えるとすぐに、子どもだけで登下校することになるのです。
子どもだけで安全に登下校出来るようになるには、何よりもまず、どのようにして道を歩くかを覚えてもらうべきです。
つまり、交通ルールですね。
信号は赤で止まる、青は確認して渡るなどといった、基本的なことから始めておきましょう。
歩道のない場所は道の端に寄る、自転車にも気を付けるといったことも、覚えておくといいでしょう。
入学前と言わず、普段から子どもと歩いて、習慣づけることが大切です。
保育園や幼稚園に車で通っていたり、園のバスで通園していた子は特に注意が必要です。
文字や数字に慣れておく
小学校入学前に、ひらがなを覚え、簡単な計算を出来るようになっておく必要はあるでしょうか。
それは家庭ごとの考えだと思いますが、習得しておくというレベルでは、必要ないのではと感じています。
ただ、文字や数字に慣れておくと、プラスになるのは間違いないでしょう。
初めてで戸惑うことの多い小学校生活の中で、さらに未知な物に出合うとストレスが溜まります。
家庭で遊びながらでも文字や数字に触れておくと、勉強へすんなりと入っていける可能性が高くなります。
入学前に焦って覚えさせようとするのは、むしろ逆効果だと考えられます。
時間があるなら、保育園や幼稚園のうちから、親も余裕を持って始めておくといいでしょう。
我が家では、長男が4~5歳の頃にひらがなと数字のポスターを用意しました。
それをテーブルカバーの下に敷いておいたところ、いつの間にかある程度の読み書きが出来るようになりました。
無理に覚えさせようとしなかったのが、逆によかったのかと思います。
文字や数字に興味があるかは、子どもによって違います。
まったく興味を示さないからといって、心配がることもないでしょう。
「字が読めるようになると、絵本が一人で読めるよ。」などと声かけし、興味を引き出してみるやり方もあるでしょう。
それでも興味なしなら、ひとまず諦めましょう。
入学前に出来なくても、小学校では必ずやるので問題はありません。
まとめ
いろんなことが小学校に入るまでに出来ていると、きっと親子共に安心出来るかと思います。
小学校という未知のエリアに進み、さらに今までやってこなかったことをやりなさいと言われるのです。
あれしなさい、これしなさいばかりでは、子供も参ってしまいますよね。
しかし、これはあくまで大人の考え方だと思いませんか。
子どもは、新しいことを覚えたり、やってみたりすることも好きなのです。
毎日顔を合わせる親に言われると「やだなあ。」と思うようなことも、先生に言われて友達とやるなら、出来るようになるかもしれません。
備えあれば何とやらで、いろいろ身につけておいた方がいいよと思うのも親心ですね。
それは間違いではないですが、子どもにストレスを与えてまでやらせる理由はあるでしょうか。
出来ないという経験を通してこそ、子どもは意欲的になる場合もあります。
親がどれだけ口で説明しても、失敗経験ひとつに敵わないこともあるでしょう。
小学校に入るまでに身につけておくべきは、必要最低限のことだけでいいと思います。
あまり焦っていろいろやらせず、小学校に入るのを親子で楽しみに待てるといいですね。