子供が習い事を始めるきっかけは、いろいろあると思います。子供本人が、習いたいということもあるだろうし、親の想いで、習い事を始めることもあります。
他にも、習い事の場所や、時間帯などがその家庭の事情にあっていたりだとか、いろいろな理由があると思います。
わが家の場合は、私の希望で、次男が習い事を始めました。
今回は、子供の習い事をはじめるきっかけ、その後どうなったかなどを、お話ししたいと思います。
習い事をはじめた子供!そのきっかけとは!?
私は、小さいころから運動が大の苦手でした。
苦手なことは、いつしか嫌いなことに変わります。
そんなわけで、私は、学生時代、ずっと体育が嫌いで辛い思いをしてきました。
次男は男の子だし、私みたいに、運動嫌いにさせたくない!と、常々思ってきました。
次男も小学一年生になり、そろそろ習い事をさせたいと考えた私。
迷わず、スポーツ系の習い事を選びました。
近所に教室があったこともあり、「空手教室」に通わせることにしました。
私が、空手教室の情報を調べ、勝手に申し込んだ形で、次男の習い事はスタートしました。
習い事を子供が嫌がる!!
最初の頃は、はじめての習い事に張り切っていた次男。
新しい胴着をきると、なんだか強くなったような気持になれるようで、楽しそうに教室に通い始めました。
でも、次男はもともとは、どちらかというとおとなしいタイプの男の子。小さいころから、戦いごっこというよりは、ブロックで遊ぶほうが好きな男の子でした。
そんな次男ですから、やはり、空手教室に何度か通ううちに、行きたくないと、嫌がるようになってきたのです。
なぜ、嫌なのかと聞くと、「みんなが強すぎる。」「パンチされるのが痛い。」といいます。
でも、強い男の子になってほしい、運動をしてほしいという願いから、習い事を始めさせたので、そう簡単にはやめさせたくはありません。なんとか励ましながら、息子を教室に通わせ続けました。
習い事をやめたい子供の気持ちを尊重する?
イヤイヤながらも、なんとか辞めずに空手教室を続けていた次男ですが、やはり無理やり続けさせていたせいか、上達もほかの子より遅い様子。
なんとか、家で練習させたりしましたが、私が強要すればするほど、次男のやる気はなくなっていきました。
やる気のない次男の様子に、イライラした私は、「きちんと練習しなさい!!」と、怒鳴ってしまうこともありました。
私が怒れば怒るほど、次男のやる気はなくなっていき、とうとう本格的に、「やめたい。」というようになりました。
中途半端な状況では、辞めさせたくなかった私。でも、このまま続けていても、本人のやる気がないのだから、意味がないのではと思う気持ちも私の中にでてきました。
何より、空手教室に通いだしてから、私はイライラしてばかりで、本人もとても辛そうです。続けるほうが、精神的によくないのではと考え始めました。
そして、次男とじっくり習い事について、話してみることにしました。すると次男は、「空手は好きじゃない。だから練習もしたくないし、別にうまくなりたくもない。それより僕は、お絵かき教室に通いたい」というのです。
何も達成していない状態で、習い事を辞めるのは、不本意でしたが、次男があまりに懇願するので、空手教室はしぶしぶ辞めることにしました。
本当は、他のスポーツ系の習い事をさせたかったのですが、また途中で投げ出されても困るので、次男の希望どおり、お絵かき教室に通わせてみることにしました。
すると、空手教室の時とは違い、毎回楽しそうに通う次男。
家に帰ってきてからも、夢中で、教室で描いた絵の続きを書き出したのです。
「お絵かき教室、習ってよかった!すごく楽しい!」そんなうれしい言葉も聞けました。
私はその時、心底、空手教室をやめて、お絵かき教室にしてよかったと思いました。
私は、次男に運動が苦手で辛い思いをしてほしくなくて、無理やり空手教室に通わせましたが、教室に通わせることで辛い思いをさせていたのです。
これでは、本末転倒です。
あのまま、無理に空手教室に通わせなくてよかった、嫌でも続けることで、根性はつくかもしれませんが、わが子の場合は辞めて正解だったと思いました。
まとめ
親は、子供に対して、「ああなってほしい。」「こうなってほしい。」という願望をついつい押し付けがちです。
子供のためを思って、行動しているつもりでも、時に子供を傷つけてしまいます。
習い事をはじめるきっかけは、いろいろあります。その事情は、それぞれの家庭で違うと思います。
でも、親子共に後悔しないためには、まずは子供の気持ちを尊重することが一番大切です。
子供が好きなこと、興味があることを優先して、習い事をはじめることで、上達もはやいですし、何より楽しく通ってくれます。
無理やり押し付けてやらせる習い事は、身にならないということを実感しました。