子育てにおいて、子供を叱るのではなく、いいところを褒めて育てるほうがいいとよく言われます。
では、実際には、子供を褒めることでどんなメリットがあるのでしょうか。
今回は、子供を褒める子育てについて、私の経験をもとにお話ししたいと思います。
子供を褒めると、どんなメリットがある?
私の父は、昭和の男の代表のような性格で、とても厳しい人でした。
ですから、父に褒められた記憶はほとんどありません。
今振り返ってみても、厳しく叱られた記憶しかないのです。
そのせいかは断言できませんが、私は何事もネガティブに考えてしまう癖があります。
何事もポジティブに考えようと思うのですが、長年の性格を変えることは難しく、そう簡単にはいきません。
こんな経験があるので、息子が生れた時から、なるべくわが子は褒めて育てたいと考えていました。
誰だって、褒められるのはうれしいはずです。
褒められると、自分に自信が持てるし、やる気も出ます。
しかし、怒られたり、けなされたらどうでしょう。
それこそネガティブな感情が生まれてしまいます。
子供を褒めることで、子供は自己肯定感が強くなり、いろいろなことにチャレンジする精神を養えます。
ぜひ、お子さんを思いっきり褒めてあげてください。
子供時代に、いかにお母さんに褒められたかで、今後の人生に大きな影響を与えると考えます。
子供を褒めるデメリットは?
子供を褒めることのメリットについて、お話ししてきました。
では、とりあえず、どんなことに対しても褒め続ければいいのでしょうか。
そんなはずはありません。
上っ面で適当に褒めていては、そのいいかげんさが子供にも伝わってしまいます。
例えば、子供が絵を描いたとします。
その絵を褒めるときに、「すごいねー上手だねー!」と、褒めたとしても、あまり子供の心には響きません。
「空の青色がとってもきれいだね。綺麗に色を使い分けて塗っているのがとっても上手だね!」といったように、具体的に褒めてあげると、ちゃんと自分のことをみてくれて、それで褒められたんだと、子供はとっても嬉しくなり、さらにやる気を出すのです。
また、テストで100点を取ったときも、「100点すごいね!」と、結果だけを褒めるのはよくありません。
「今まで、テスト勉強しっかり頑張ってたもんね。ゲームを我慢して頑張ってたのをママは見てたよ。偉かったね」と、結果だけではなく、結果までの過程を褒めてあげるのです。
そうすることで、もしも、頑張ったのに結果がでなかったときも、ネガティブな感情ばかりを持つのではなく、自分を認めることができる人間に育つと考えています。
子供を褒めるのが難しいときは
さて、子育てにおいて、褒めることが大切という話をすると、わが子に褒めるところがない場合はどうしたらいいんだろう?と、考える人がいます。
宿題もしないし、言うことも聞かない、この子のどこを褒めたらいいの!?そういう人もいるかもしれません。
そういう時は、無理に褒める必要はありません。
むしろ、褒めるところがないと感じているのに、無理やり褒めたところで、子供にもそれが伝わってしまいます。
そんな状態では、子供を褒めたところで、子どもには何も響かないと思います。
ただし、宿題はしない、言うことは聞かない子でも、必ず何か、褒めポイントはあるはずです。
宿題はしなさい、言うことを聞きなさい、そこは、叱ってください。
でも、ちゃんと、その子が頑張っているところが何かあるはずです。
友達にやさしくしているかもしれないし、宿題はしなくても、運動は頑張っているかもしれない。
なにか、褒めるところがあるはずです。
褒める部分を探す努力は、必要だと思います。
意識的に、褒める部分を探してみると、自然と子供のことをよく見るようになります。
そうやって見つけた子供のいいところは、思いっきり褒めてあげてください。
いいところを認めてあげた後で、こちらが注意させたいところを子供に伝えてあげると、子供も、親の注意に耳を傾けやすくなるのです。
ぜひ、積極的に、子供の褒めポイントを探しながら、子育てしていくことをおすすめします。
まとめ
今回は、子供を褒めることの大切さについてお話ししてきました。
実際、子供を叱るよりも、褒めるほうが苦手という人のほうが多いように感じます。
私も、どちらかというとそうでした。
でも、褒める子育てのメリットを考えると、意識的に、褒める部分を探しながら、子育てしていきたいと思うのです。
ぜひ、子供のいいところを見つけるプロになってください。
悪いところを探すよりも、いいところを探す子育てのほうが楽しいし、自分も自然と前向きになれるのでおすすめです。