梅干しを干した後に梅酢に戻す方法と戻さないで作る方法をご紹介します。
この記事では、以下の4つを詳しくお話ししますね!
- 梅を干した後梅酢に戻す方法と戻さない方法
- 梅干しを干した後白いものがついていた時、カビか塩か見分ける方法。
- 保存方法と最適な保存場所。
- 自家製の梅干しの賞味期限。
梅の実が収穫される5月から7月頃、梅仕事をした方も多いことでしょう。
昔ながらの丁寧な暮らしが連想され、代々伝わる各家庭での梅仕事もあるのではないでしょうか。
また、今回初めて梅仕事にチャレンジしたという方も多いと思います。
時間が経つにつれ出来上がっていく梅干しの過程は手間もありますが、楽しみでもありますね。
手間暇をかけた梅干しは美味しいものとなるでしょう。
梅仕事をしていると疑問に感じる事も多々あると思いますので、参考にしてくださいね。
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梅干しを干した後に梅酢に戻して作る方法。
梅干しを作る過程でできる梅酢。
土用干しをした後に、その梅酢に戻すか戻さないかで悩んだことはありませんか?
どちらの方法でも梅干しは出来ます。
仕上がりが少し変わってきますので、ここでは梅酢に戻す方法をご紹介します。
梅酢に戻す方法では
- 梅酢に戻してそのまま保存。
- 一度梅酢にもどして、その後別々に保存
の二つの方法があります。
梅酢に戻すことにより、色が鮮やかになり、梅酢をたっぷりと吸収することにより、みずみずしく水分をたっぶりと含んだ梅干しに仕上がります。
色ムラがある場合や、日光に当てすぎて固くなりすぎてしまった場合、酸っぱい梅干しに仕上げたい場合、水分が多い梅干しが良い場合は、梅酢に戻す方法をお勧めします。
一時的に梅酢に戻す作り方
一時的に梅酢に戻す方法は
- 土用干しをしている時に梅酢も一緒に太陽光に当てる。(殺菌の為)
- 梅酢が暖かいうちに1日だけ梅酢に戻す。(紫蘇は入れない)
- 梅酢と梅を別々に保存する。
という手順で行います。
梅酢に漬けて長期保存をする方法よりも酸味や塩味が少なく、色も鮮やかさは少しだけ劣りますが、一度梅酢に戻しているので赤みはありますし、おいしく食べられます。
塩分が気になる方には、この方法をおすすめします!
梅酢に戻す作り方
梅酢に戻してそのまま保存する方法は、土用干しを行った梅と紫蘇を保存する瓶や甕(かめ)に戻し、梅酢を入れてそのまま保存するという方法です。
大体半年~1年、この方法で保存する方が多いです。
この保存方法が一番仕上がりの色が鮮やかに仕上がります。
塩分や酸味も実に戻るので、酸っぱい梅干しが好きな方に向いている方法です。
土用干し後に梅酢に戻さないで作る方法。
土用干しをした後に、梅酢に戻さないで梅干しを作る方法もあります。
私の実家では、この方法で漬けられていました。
全体的に赤みが無く、少しくすんだような色をしています。
酸味や塩味も控えめです。
手順は、とても簡単。
土用干しをした梅と紫蘇をそのまま瓶や甕(かめ)に戻すだけです。
干した後なので、カラカラ固い梅干しになるのではないかと心配になるかもしれませんが、大丈夫です。
干した後でも梅の実には水分が残っており、保存容器に入れて保存している間にねっとりとした食感になってきます。
ぎゅっと濃縮されたような感じの仕上がりです。
梅干しの塩とカビの見分け方とカビが生えてしまった場合の対処法!
梅干しを干した後、カビが生えてしまった!という話をよく聞きます。
梅干しに生えるカビには3種類あります。
「赤カビ」「青カビ」「白カビ」の三種です。
中でもよく聞く白カビが生えてしまった時の対処法をご紹介します。
でも、干した後、白いものはついているけれど、これがカビなのか、塩なのか見分けがつかない場合もあるでしょう。
見分ける方法として「触ってみる。」事が簡単で分かりやすいです。
塩の場合は、白い斑点で、つぶつぶとしていて結晶化したものが触れます。
カビの場合は、ふわふわとしていて白い綿のようなものが表面を覆うような感じになっています。
それでもどちらか判別がつかない場合は、お湯につけてみましょう。
塩だった場合はお湯に溶けますが、カビの場合は溶けないので一目でわかります。
そこで、カビが生えてしまっていたと判明したら、対処法があります。
カビが生えてしまった時の対処法♪
- カビを取り出す
- カビが生えて傷んでしまった梅は捨てる
- 梅をつけていた梅酢を取り出して煮沸消毒する。
- カビがかなり生えていた場合、他の梅も取り出して洗う。
- 流水で洗ったあと、食酢で洗い、ホワイトリカーなどのアルコールをつけたペーパータオルで拭いて殺菌する。
- またはホワイトリカーなどのアルコールで洗う
- かなりカビが生えてしまっている場合は梅も煮沸消毒する。
- 瓶や甕(かめ)は洗い、消毒をしてから使う。
マメに梅の様子を見て、大量にカビを発生させない事が大切です。
小さなカビの時点で発見できれば、手間も減って処理の仕方も簡単になります。
漬けたらほったらかしにしないで、時々様子を見てあげましようね。
保存場所によってもカビやす場所、カビにくい場所があります。
次の章で詳しくご説明していきますね!
梅干しの保存方法と最適な保存場所とは?
梅干しの保存方法
梅干しを干した後、どのような保存容器に保存していますか?
保存容器に適していない容器は、金属製の容器です。
梅干しが酸性なので、金属を溶かしてしまう恐れがあります。
琺瑯(ほうろう)は、外側はガラスでできています。
ですので、梅干しの臭いもつきにくく、保存に適しています。
ですが、傷や剥げ・ヒビがあると金属の部分に触れてしまうので、避けた方が良いでしょう。
傷や剥げ、ヒビが無いことを確認して使用しましょう。
梅干しの保存に適している容器は、ガラス瓶や甕(かめ)です。
一度は見たことがあるのではないでしょうか。
おしゃれな高田焼のふた付き甕も素敵です♪
そして、プラスチック製の容器も大丈夫です。
プラスチックは、梅干しの酸で変質することはありません。
使っても大丈夫です。
気を付けることは、保存をする前にしっかりと保存容器を消毒しましょう。
消毒をしないと、梅干しがカビたり雑菌が繁殖する可能性があります。
消毒方法は、熱湯消毒かアルコール消毒(ホワイトリカーなど)を用いた方法です。
プラスチックを消毒する場合は、変形の恐れがあるので熱湯は使用せず、アルコールで行うようにしましょう。
消毒した後、保存容器に梅干し、紫蘇、梅酢はお好みで入れて保存します。(干した後、紫蘇を戻さない家庭もあります。)
仕上がりの好みによって入れるか入れないかは選んでくださいね!
梅干しの保存に最適な場所
保存容器に入れた後の保存場所ですが、適していない場所があります。
それは、風が通らず、じめじめとしている場所。
直射日光に当たる場所です。
置きがちな台所のシンク下は湿気がこもりやすく、風通しが悪いのでカビが生えやすい環境で適していません。
置かないようにしましょうね。
適している場所は風通しの良い、直射日光が当たらない場所です。
温度は、15℃~25℃位がいいでしょう。
リビングや廊下の人の往来があって、空気が回る場所が適しています。
冷蔵庫は、味がなじむまで時間がかかる傾向にあります。
自家製梅干しの賞味期限はどれくらい?
自家製の梅干しには、賞味期限があるのか気になりますね。
塩と紫蘇だけで漬けた梅干しは、基本的に賞味期限は無いといわれています。
時々、百年前の梅干しが一粒1万円で取引されてるという話を聞いたりしたことはありませんか?
塩には、有機酸という梅干しの保存の効果を高める成分がある為です。
ただし、はちみつを入れたものは、賞味期限が1ヶ月程度。
減塩の梅干しも通常よりも賞味期限が短くなります。
塩分濃度が18~20パーセントあるものが長期保存に適しています。
昔ながらの手順で漬けた梅干しは、常温で長期保存が可能です。
保存方法や保存環境に気をつけましょう。
長い年月をかけて漬けられた梅干しは、味がまろやかになっておいしくなるといわれていますよ!
梅干しを干した後は梅酢に戻す戻さない?カビが生えてしまった時の対処法と適した保存場所をご紹介!自家製の賞味期限についても!まとめ
今回は、自家製梅干しのポイントと賞味期限についてご紹介してきました。
- 梅を干した後、梅酢に漬けても良いし、漬けなくても良いです。
- 梅酢に漬けると色鮮やかな酸っぱい梅干しができます。
- 梅酢を使わなければ、あまり赤くない、酸味や塩分の控えめな梅ができます。
- 白いカビはふわふわした、綿のような見た目をしています。
- 判別できないときはお湯につけ、溶けなかったらカビですので、カビが生えた時の処置をしましょう。
- 保存はガラス瓶、(かめ)プラスチック、傷や剥げのない琺瑯が適しています。
- 風通しの良い直射日光に当たらない場所で保管してください。
- 賞味期限は、昔ながらの梅干しの場合は保存状態が良ければ基本的にありません。
梅仕事は手間暇がかかりますが、おいしくできた時の喜びが大きいです。
丁寧に梅に手をかけてあげることで、暮らしそのものが豊かになったような気持ちになれますね。
家族が喜んで食べてくれるとやりがいもあります。
そして、自宅で年代物の美味しい梅干しを食べられる様になりたいですね。