子育て真っ最中のお出かけは、オムツにハンカチや着替え、場合によっては、飲み物やご飯、ミルクなど大変な荷物になるかと思います。
着替えをするとき、洋服の汚れ方によって、使用する衣類は違ってくると思いますが、着替えポーチを活用して、ポケット等で分類して、着替え一式をしっかり収納しておけば、いざという場面ですぐに取り出すこともできるので、とても便利なアイテムです。
今回は、そんなお出かけグッズの中で、持っていると便利な着替えポーチの作り方をご紹介したいと思います。
●必要な材料は?
・土台用布(内側外側それぞれ1枚ずつ)
・ポケットA布
・ポケットB布
・持ち手用布 ※持ち手は市販のベルトやアクリルテープを使用しても大丈夫です!
・プラスチックスナップ
●まずは型紙作り!
型紙の土台はA4のコピー用紙を使って簡単時短に仕上げます!A4のコピー用紙を3枚準備します。
① A4のコピー用紙2枚を、長い方の辺を合わせるように貼り合わせます。
これで土台部分の型紙が完成です。
② 更に①で作った用紙に、左右それぞれの端から4センチと8センチの所へ直線を引きます。
これでポケットA、Bの型紙が完成です。
★生地へ型紙を写す際に、この線の部分で型紙を折り、使用することで土台とポケットの型紙を1枚で済ませてしまいます!
③ もう1枚のコピー用紙の長い方の辺から6センチの位置に直線を引きます。
直線から切り離し、持ち手部分の型紙が完成です。
着替えポーチの作り方をご紹介!
①生地を裁断する。
土台の生地は内外側、同じ大きさで2枚必要なので、生地を2枚重ねて裁断します。持ち手も同様に2枚重ねて裁断します。
ポケットA、Bはそれぞれ裁断します。
★土台の生地とポケットA、Bは型紙の貼り合わせた部分(中心部分)に目印のためノッチを入れておきます。
★ノッチとは?
縫製の際に生地同士を縫い合わせたり、他のパーツを固定するときに重ね合わせる目印となる切り込みのことです。ノッチを入れる際には、2〜3ミリの浅い切り込みに留めます。切り込みが大きすぎると縫い代をはみ出し、出来上がりに響いてしまうこともあるので、ハサミの先端で摘むように浅く切り込みを入れてください。
生地のパーツが揃いました。
②持ち手を縫う。
持ち手パーツの長い方の辺を、1センチでアイロンで折り、更に半分に折り畳みます。もう1枚も同様にアイロンで折り畳んでください。
折り畳んで開いている方を、端から2〜3ミリで縫い抑えます。
③持ち手を土台に仮止めする。
土台(外側布)を半分に折り、中心から左右にそれぞれ5センチの部分に、2枚重ねた状態でノッチを入れます。
★この際、持ち手の方向に注意してください。使用する際のように、外側に輪が向いてしまうと完成時に持ち手が内側に入り込んでしまうので、持ち手の輪は仮止めの段階では内側に入っている状態になります。
ノッチに持ち手の内側部分を合わせ、マチ針で固定します。それぞれ4箇所を端から5ミリで縫い止めます。
★仮止めの際に、縫い代が1センチを超えてしまうと、出来上がりのとき表面に仮止めの縫い目が出てしまうので、縫い代よりも広くならないよう注意してください!
④ポケットの口部分を縫う。
A、 Bそれぞれの短い方の辺を、1センチ幅で3つ折りにしアイロンで抑えます。
折った部分の端を縫います。
⑤ポケットの仕切りを縫う。
ポケットAにBを、ノッチを合わせて重ねます。ノッチからノッチまで、直線に縫います。(この工程は省略して、手順⑥での直線縫い1回でも構いません!今回は強度を増すため2回この行程を行っています。)
★中心を縫って均等に4つのポケットでも良いですし、靴下、肌着、スタイ等、小物の収納用途によってお好みで仕切りの位置をアレンジしてください。今回は、靴下やハンカチ、肌着、スタイ等の小物をそれぞれ分けて収納するため、中央よりも2センチずらして仕切りを縫いました。
★この直線を2本にすると、小さめのポケットが6つで仕上がることになります。
⑥ポケットを土台に重ねて縫い止める。
ポケットと土台(内側布)のノッチを合わせて重ね、両端のノッチを繋ぐように中心を直線で縫い合わせます。(手順⑤でも直線縫いをした場合は、⑤での縫い目をなぞるように、上から更に縫ってください。)更にズレないように、ポケットの端を上下それぞれ端から5ミリで仮止めします。
⑦土台を中表に重ねて、返し口を残して縫い合わせる。
⑥でポケットを重ねた土台内側布に、持ち手を仮止めした土台外側布をそれぞれ柄が向き合うようにして重ね、マチ針で固定します。
★持ち手部分は厚みがある分、縫う際にズレやすいのでマチ針は多めにしっかり固定してください。
返し口10センチを残し、縫い代1センチで外側をぐるりと縫う。
★返し口は、表に返す際のやり易さによって広さを調整してください。
⑧角を切り落とす。
4つの角をそれぞれ、縫い目から2ミリ程離して三角形に切り落とします。
★角を落とすことで、表に返した際の生地の重なりが減り、角を綺麗に整えやすくなります!
⑨縫い代を割る。
縫い代を開くようにアイロンで抑えます。
★この手間をかけることで、表に返した際に返し口部分の縫い代を整え、重ねる手順や、角を整える手順が楽になります!
⑩返し口から表に返し、アイロンで形を整える。
角は内側から押し出すようにして整えます。このとき、強く押すと生地がほつれて穴が開いてしまうので、力加減に注意しながら、形を整えてください。
⑪端を1周縫う。
端から3〜5ミリ幅で、外側を1周ぐるりと縫う。
★このとき、縫い幅が縫い代の1センチよりも広くなってしまうと、返し口の縫い代をしっかり縫い止めることができなくなってしまうので、3〜5ミリ幅で縫うことで、しっかり返し口を縫い閉じます。
⑫プラスチックスナップの付け位置に目印をつける。
短い方の辺の生地端上のラインで、お好みの場所2箇所にプラスチックスナップを付けます。今回は、目印としてわかりやいので、持ち手の付け根を基準に付け根のすぐ横の部分に付けました。
目打ちで穴を開けるための目印です。
⑬目打ちで穴を開ける。
★目打ちを通すとき、半分に折り、反対側の生地端を重ね合わせるようにして、一気に開けることで両端のスナップ位置のズレを防止することができます!
★プラスチックスナップは、専用のハンドプレスが必要なものが一般的ですが、手芸店ではハンドプレスがなくても取り付けができる、ワンタッチタイプのものも販売されていますので、用途に合わせてご選択ください。
★スナップは、プラスチックスナップではなく、縫い付けタイプのホックでも大丈夫です!
⑭完成です!
閉じてみました。
実際に着替えを入れてみました。
まとめ
型紙製作の手間を省くために、コピー用紙を使った製作方法をご説明しました。
説明だけを読むと複雑に感じる部分もあるかもしれませんが、実際に作りながら進めると、意外と単純な構造になっていますので、是非お気に入りの生地で製作してみてください。
土台の型紙を作ってしまえば、直線縫いのみで短時間で作れるやり方ですので、ポケットの数をアレンジしたり、生地を変えて作ることで、用途や気分に合わせて使い分けてみてください。
また、今回の作り方では、持ち手付きのデザインにしてますので、トイレ等へ移動する際の持ち運びもしやすくておすすめです!
全て直線で引ける型紙のみの、簡単な構造の作り方ですので、是非、オリジナルの着替えポーチに挑戦してみてください。