わが家では、上の子が2歳の時に、下の子が産まれました。
イヤイヤ期真っ盛りの上の子。
下の子が産まれたことで、赤ちゃん返りもしてしまい、イヤイヤ期と重なって、それはもうわがまま放題に。
当時は、そんな上の子に、どう対応していいのか、ずいぶん悩まされました。
今回は、そんな赤ちゃん返りについてお話ししたいと思います。
上の子の赤ちゃん返りでわがままな態度にイライラ!?
上の子が1歳の時に、私は下の子を妊娠しました。
まだ、上の子も甘えたい盛りの男の子。
お腹が大きくなってくると、なかなか抱っこもしにくくなるので、心配しましたが、上の子は比較的お利口に過ごしてくれました。
男の子にしては、おとなしい方で、手が付けられないほど暴れたり、走り回ったりするようなこともなかったので、穏やかな子育てができていました。
「赤ちゃんが産まれるの楽しみだね」
「○○くんも、お兄ちゃんになるね。」
と、上の子に語り掛けると、嬉しそうに笑う上の子をみて、きっと優しいお兄ちゃんになってくれるだろうと、期待していました。
大きな問題もなく、妊娠期間を過ごした私でしたが、下の子を出産してからが、大変な日々の始まりでした。
初めて病室で、下の子と顔を合わせた上の子。
上の子がどんな反応をするかな?と、楽しみにしていましたが、当時上の子もまだ2歳。
状況がよくわかっていない様子でした。
それから私も無事退院し、家族4人での生活がスタートしました。
日中は、私が子供2人と過ごすわけですが、それはもう大変でした。
新生児の下の子のお世話はもちろんですが、上の子が急にわがままになり始めたのです。
まず、私が下の子を抱っこしていると、抱っこするなと怒り出しました。
次に、授乳しようとすると、上の子が私のひざに乗ってきて、邪魔しようとします。
最初は、やきもちを焼いている上の子がなんだかかわいく見えた私ですが、毎回同じことが続くと、だんだん腹がたってきました。
「邪魔しないで!」「どうしていつも同じことするの!?」「もうやめて!!」思わず、上の子を怒ってしまいました。
また、下の子をベビーベッドに置こうとすると、上の子が、自分がベッドで寝るといいだしました。
下の子のおしゃぶりを奪って、自分が使い、ベビーベッドに寝て満足そうです。
今思えば、2歳だってまだまだ赤ちゃんみたいなもの。
かわいいなと、上の子のことを思ってあげればよかったのですが、当時の私は違いました。
やはり、新生児と並ぶと、上の子のほうがだいぶ大きいし、立派なお兄さんに見えるのです。
それなのに、赤ちゃん行動をする上の子にイライラがとまりません。
気づけば、私は毎日上の子を怒り、下の子をかばうようになりました。
2歳の上の子が赤ちゃん返りで指しゃぶりをするように…
ある日、2歳の上の子が指しゃぶりをしていました。
赤ちゃんの頃から、ほとんど指しゃぶりをしなかった上の子。
指しゃぶりをしていると、歯の形がおかしくなると聞いたことがあったので、上の子は指しゃぶりをしない子でよかったと思っていました。
それなのに、今更、がっつり指しゃぶりを始めたのです。
何度も注意しますが、本人も無意識でしてしまうようで、なかなかやめられません。
目を離すとすぐ、指しゃぶりを始める上の子。
一日中指しゃぶりをしていました。
特に寝る前は、指しゃぶりをしないと眠れなくなってしまったようで、指しゃぶりが全然やめられません。
どうしようもないので、小児科の先生に相談してみました。
寂しさの表れだから、「上の子のこともよく見てあげて。」と先生に言われました。
ショックを受ける私。
指しゃぶりは私のせいなの?
2人の育児に疲れ、ストレスがたまっていたころだったので、先生の言葉にはすごく落ち込みました。
しかし、他の保健師さんに、「いつか指しゃぶりしなくなるから、大丈夫!今はまだ焦らずに様子をみましょう。」と励まされました。
この保健師さんの言葉はすごくありがたかったです。
自分が追い詰められているとき、優しい言葉をかけられると、本当に救われました。
その時、私は気づいたのです。
下の子が産まれ、寂しい思いをしている上の子に対して、さらに厳しい言葉をかけ、追い詰めていたのではないだろうかと。
私は、これまでの上の子への態度をすごく反省しました。
上の子の赤ちゃん返りへの対応
上の子への態度を改めようと決意した私。
上の子に対して、次のような対応をしました。
今まで以上に、上の子のことを大切にした生活を心掛けました。
下の子には悪かったけれど、下の子はまだ赤ちゃん。
後回しにしてでも、上の子の気持ちを優先しました。
この生活を始めてからも、急には上の子のわがままはなくなりませんでした。
でも、人に迷惑をかけるようなわがまま以外は、ある程度のことはすべて受け入れるようにしました。
するとどうでしょう。
ある日、上の子が「○○くん(下の子)が泣いてるよ!抱っこしたあげて!」といってきたのです。
その言葉にすごく感動した私。
思わず上の子のことを抱きしめました。
まとめ
いつ頃だったでしょう。
ふと、気づくと、上の子は指しゃぶりを全くしなくなっていました。
私も、指しゃぶりを気にしないようになっていたので、いつやめたのかわかりませんでしたが、上の子が幼稚園に入園するころには、指しゃぶりは全くしていませんでした。
保健師さんの励ましどおり、必要以上に気にしなくても、大丈夫だったのです。
やはり、赤ちゃん返りには、とことんつきあい、大きな心で包んであげること、あなたのことが、ママはとっても大事だよと伝えてあげることが一番です。
きっと、いつの日か、その態度に子供も気づいてくれるはずです。