これからの季節、乾燥対策に加湿器を使う人は多いでしょう。
ほぼ1年振りに使った加湿器から、イヤな臭いがしたりしませんか?
それは、雑菌やカビが発生している証拠なので、対処することが必要です。
対処とはいっても、一体どうすればいいの?
そんなお困りを抱えるあなたのため、今回は加湿器の臭いへの対処法をご紹介します!
加湿器の臭いの対処法!気持ちよく使うため守ることはたった3つ
イヤな臭いのする加湿器は、できれば使いたくないものですね。
加湿器から臭いを感じないようにするには、どのような対処法を取るのがいいのでしょう。
加湿器でのカビ発生を防止する
加湿器にカビが繁殖すると、イヤな臭いを出すことがあります。
加湿器にカビが発生すると臭いの原因になるので、そうならないような対処法を取ることをおすすめします。
加湿器は湿度を生むという性質上、どうしても加湿器周辺をカビの生えやすい環境にしてしまいます。
カビが生えにくい環境作りはなかなか難しいですが、カビが生えにくいよう対処することは不可能ではありません!
乾燥する季節になると四六時中付けがちな加湿器ですが、時には加湿機本体をしっかりと乾燥させることも必要です。
半乾きの状態で湿度がそれなりにあると、カビはどうしても生えやすくなってしまうからです。
加湿器を乾かすのが難しいなら、こまめに水滴などを拭き取り、掃除するようにしましょう。
加湿器にほこりなどの汚れが付着していると、それもまた、カビの温床になってしまいます。
加湿器のタンクを清潔に保つ
加湿器のタンクも、雑菌の温床になりがちです。
ここに雑菌が発生してしまうとその水が水蒸気となるので、臭いを発生させてしまいます。
中に入れるのは水だからと、タンクの掃除を怠っていませんか?
水を継ぎ足して使っているような場合には、古い水の中に雑菌が繁殖しやすくなって危険です。
加湿器内の水がなくなればタンクを一度洗い、新しい水を入れた上で使うようにするといいでしょう。
たとえ水でも、イヤな臭いを作る原因になるので要注意ですよ。
加湿器のフィルターをこまめに掃除する
加湿機能だけでなく、空気清浄機の機能を持った加湿器も見かけますね。
こういったタイプの加湿器が臭うのは、フィルターの掃除不足が原因かもしれません。
特に部屋の中で喫煙する人がいる場合、加湿器が臭いの付いた空気を吸い込みます。
フィルターの手入れをしないままに加湿器を使い続けると、フィルターにある煙草の臭いが戻ってくる可能性があるのです。
空気清浄の機能があるからといって、室内で喫煙するのを控えるのも有効な対処法のひとつです。
しかし、それ以上に、フィルターを定期的に掃除することも忘れないようにしたいですね。
たとえ煙草を吸う人がいなくても、フィルターが雑菌やカビの元をキャッチしていることは考えられます。
フィルター掃除をしないとそれらが加湿器内で繁殖し、結果的にイヤな臭いを部屋中に送り出すことになってしまいます。
加湿器の臭いには、このような3つの対処法を試してみることをおすすめします。
どれも決して難しいことではありませんので、加湿器から臭いが発生する前に行動しておきたいですね。
今からでも遅くない!?加湿器の臭いをお手入れする3つの方法
こちらでは、臭いを出してしまった加湿器のお手入れ方法を見ていきましょう。
加湿器の種類別に解説しますので、参考にしてくださいね。
加熱式の加湿器
タンク内の水をヒーターで温めてその蒸気を出すという、加熱式の加湿器があります。
湿度と共に室温も上げたい冬場には、よく使われるタイプの加湿器ですね。
加熱式タイプの加湿器は、水を沸騰させる都合上、雑菌が湧きにくい傾向にあります。
しかし、その可能性がまったくゼロというわけではないので、やはり定期的なお手入れは必要だと考えましょう。
まず、タンクの水は毎日交換します。
水は加熱しているとはいえ、加湿器をオフにすると冷えていくわけです。
この過程で、雑菌やカビの繁殖しやすい環境になる恐れもあります。
前回使った時の水が残っていても、継ぎ足すのではなく入れ替えましょう。
タンクに水を入れて中をゆすぎ、残った水気を拭き取ります。
既に目立った汚れがある場合は、ブラシなどを使って落としておきましょう。
超音波式の加湿器
リーズナブルな製品が多い超音波式の加湿器は、加熱式に比べて臭いの原因を作りやすいと考えられます。
超音波で水を細かくして飛ばすだけなので、どうしても汚れやすくなってしまうのです。
加熱式の加湿器と同様、タンクの水は毎日入れ替えます。
中を水でゆすぎ、残った水気は拭き取ります。
加熱式のようにタンク内が煮沸消毒できない分、可能であれば、タンクの中もしっかり洗うようにしたいですね。
他にも、取り外せる部分は外して洗い、水気を拭くお手入れをするといいでしょう。
タンクだけでなく、水の吹き出し口のお手入れも忘れないようにしましょう。
空気中を舞う埃などの汚れが付着しやすい部分なので、こまめなお手入れが必要です。
気化式の加湿器
加湿器内のフィルターに水を含ませてファンで空気を送り、気化した水で加湿するタイプの加湿器もあります。
電気代が安くつくなどのメリットが多いタイプの加湿器ですが、臭いも発生しやすいのでお手入れを忘れないようにしたいですね。
気化した水を送り出す仕組みのため、フィルターは常に水気を含んだ状態になります。
こういう場所は、カビや雑菌が発生しやすく、お手入れを怠ると臭いの原因になってしまうのです。
タンクの水洗い、水の交換はもちろんのこと、水を含ませるフィルターもしっかり洗うようにしましょう。
その他、水が溜まるトレイなども、取り外せるなら洗ってお手入れするといいでしょう。
このタイプの加湿器は、定期的なフィルター交換が必要です。
使用期間を過ぎたフィルターにも菌が湧きやすくなるので、交換時期が来たらしっかり交換したいですね。
以上、加熱式、超音波式、気化式と、加湿器のタイプに合わせたお手入れ方法をご紹介してきました。
どの加湿器のタンクも、基本的には水の入れ替えと軽い水洗いというお手入れで十分です。
しかし、中にはそのお手入れだけでは汚れが取れないこともあるでしょう。
そういった場合には、市販の除菌剤を使う方法もあります。
除菌剤を使うのに抵抗がある場合には、次にご紹介する重曹を使った方法で、臭い対策をしてみてください!
加湿器の臭い対策は重曹でできる!?簡単な5つのプロセスを紹介
加湿器の臭いを取るには、日頃から市販の除菌剤を使っておく手もあります。
しかし、ペットや小さな子供がいるのでなるべくそういうものを使いたくないという人もいますよね。
そんなご家庭におすすめなのが、何かと役に立つ重曹なんです!
加湿器の臭いが気になるなら、重曹を使って対策に乗り出してみましょう。
やり方①重曹水を作る
加湿器の臭い対策として、汚れがあると思われる部分を重曹水に浸けます。
まずは、その重曹水を作りましょう。
水1Lに対して重曹60g程度を目安にします。
重曹は水だとなかなか溶けにくいので、お湯を沸かして溶かすといいでしょう。
鍋に水と重曹とを入れ、軽く沸騰させて重曹水を作る方法もあります。
やりやすい方法を選んでみてくださいね。
やり方②加湿器から浸け置きする部分を取り外す
重曹水を作ったら、浸け置きする部分を加湿器から取り外します。
一見キレイに見えても、雑菌やカビの元がどこに潜んでいるか分かりません。
外せるところはすべて外し、浸けてしまいましょう。
やり方③重曹水に浸ける
加湿器の各パーツが入る容器に重曹水を入れ、そこに取り外した部分を浸け込みます。
お湯を使っている場合は、くれぐれも火傷に気を付けましょうね!
それから2~3時間程度浸け込み、パーツに付いた汚れを浮かすようにします。
やり方④しっかり水洗いする
浸け込みが終わったら、流水でしっかりとすすぎます。
汚れが完全に剥がれ落ちず、部品上に留まっている可能性もありますので、しっかりと水で洗い流しましょう。
やり方⑤しっかり水気を拭き取る
洗った各パーツは自然乾燥させるか、急いでいるなら布などで水気を拭き取りましょう。
この作業を怠ると、再び菌が湧きやすい環境を作ることになるので注意が必要です。
水気をなくしたら再び加湿器に取り付け、いつも通りに使うといいでしょう。
このように、重曹を使ったお手入れはとっても簡単です。
浸け置きするだけで臭い対策になるので、やってみて損はないでしょう!
まとめ
加湿器を使うことによって、乾燥しがちなシーズンも過ごしやすくなりましたね。
私たちに潤いを与えてくれる加湿器ですが、お手入れを怠ってはむしろデメリットの方が多くなってしまいます。
加湿器から臭いが発生してしまったら、それは危険を知らせるサインだと思いましょう。
臭いを気にせずに使い続けると、水蒸気と共に有害な菌を体に取り込むことになります。
体のことを思って使った加湿器のせいで、健康に害を及ぼすことも考えられます。
これから使用頻度の高まる加湿器だからこそ、しっかりお手入れをして臭いへの対策も万全にしたいですね。
今回の記事を参考にしていただき、加湿器を清潔に保ちましょう!