お食い初めの正しい食器の置き方をご紹介します。
子供に、食べ物で不自由ない暮らしを願うお食い初め。
お食い初めをするには、用意することもたくさんありますよね。
やろうと思ってるけど、お食い初めがイマイチよく分からない人もいるでしょう。
そんなあなたのため、今回はお食い初めのイロハをお教えしちゃいます。
この記事では
・お食い初めの食器の置き方
・お食い初めに用意するべき料理
・お食い初めのやり方と順番
などについて詳しく解説します。
食器の置き方から儀式の進め方まで、どんと一挙に大公開しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
お食い初め食器の置き方って?始める前に知っておきたい基本のキ!
お食い初めは、子供にとって大切な儀式です。
食器の置き方もきちんと頭に入れて、正しいお食い初めを行ってあげましょう。
「お食い初め食器の置き方以前に、どんな食器があるか分からない…」
そんなビギナーさんのため、まずはお食い初めで使う食器について触れておきましょう。
- 飯椀:ご飯用の食器
- 汁椀:汁物用の食器
- つぼ椀:酢の物など冷たい物を入れる食器
- 平椀:煮物など温かい物を入れる食器
- 高杯:梅干しや歯固め石を入れる食器
これら5つの食器を、脚付きのお膳などに載せてお食い初めを行います。(高杯はない場合もあります)
お食い初め食器が分かったところで、次に置き方を見ていきましょう。
まず、向かって左下に「飯椀」がきます。
その反対、右下に「汁椀」がきます。
これは現在の食事でも同じ並べ方をすることが多いので、覚えるのにさほど苦労はないと思われます。
次に、左上には「平椀」を置きます。(飯椀の上です)
そして右上にくるのが「つぼ椀」となります。(汁椀の上です)
歯固め石や梅干しを置くのに高杯を使う場合は、一番中央に置きます。
*ちなみに歯固め石とは?*
お食い初めで使われる、小ぶりな石。
お宮参りで授けてもらったり、通販で専用の物を買うことも可能です。
また、神社で人が踏み込んでいない場所の石を拾って用意する場合もあります。
この場合は勝手に持ち帰って来るのではなく、神社の方に了承を取るようにします。
歯固め石は、お食い初めが終わったら神社に返すのがよいとされています。
以上が、お食い初め食器の置き方です。
また、この置き方の場合、縁起物の鯛や紅白餅は別皿盛りとなります。
なお、こちらで紹介した食器の置き方はあくまで一例です。
基本的なスタイルだと思っておいてください。
というのも、お食い初め食器の置き方は、地域や家庭でやり方が異なると言われています。
まずは、近くにいる方々に話を聞いてみるのがいいかもしれませんね。
食器は専用の物を購入することもできますし、家にある食器を使っても問題はありません。
お食い初めに用意すべき料理って?これだけはという5つの品々とは?
お食い初め食器の置き方がだいたい分かったところで、次に気になるのが料理の内容ではないでしょうか。
こちらでは、お食い初めで用意すべき料理について見ていきましょう。
なお、料理にも食器の置き方同様、地域性などがありますので、あくまで一例として、参考にしてみてくださいね。
焼き魚
お食い初めと言えば、立派な鯛の丸焼きが印象的ですね。
鯛にこだわらなくてもいいようですが、やはり縁起物なので鯛を用意する場合が多いようです。
ポイントは、切り身ではなく尾頭付きであること。
小さな鯛ならお膳に載せることもできますし、大きな鯛を別皿に盛り付けるのも華やかでいいですね。
吸い物
汁椀に入れる汁物は、お吸い物です。
中身は鯛、蛤、鯉の場合もあるとか。
それ以外の具でも、問題はありません。
煮物
平椀に入れる料理で、筑前煮などを用意することが多いですね。
縁起のいい食材としてお馴染みの、海老を使った煮物もよく見られます。
香の物
つぼ椀に入れる料理で、酢の物など。
きゅうりを使った簡単な酢の物でもいいですし、お祝い感の強い、紅白なますもおすすめです。
お食い初めには子供の歯固めの意味もありますので、噛み応えのある蛸を使った酢の物もいいでしょう。
赤飯
飯椀に入れる料理です。
赤飯のことが多いですが、白飯でも問題はありません。
以上の5品が、お食い初めに出す基本的な料理だと言われています。
この5品に加え、高杯に梅干しや歯固め石を載せたり、別皿で紅白の餅を用意することもあります。
自宅で作るほかに、最近では料亭などがお食い初め膳を提供している場合もあります。
食べに行かなくても、自宅まで配達してくれることもあります。
家庭によってやりやすい方法があるかと思われますので、そういった物を利用するのも便利でしょう。
お食い初めのやり方と順番は?まずは覚えておきたい基本を紹介!
お食い初め食器も料理も用意したとなれば、実際にどうやってお食い初めを進めていくのかを知っておかなくてはなりませんね。
お食い初めはずいぶん形式だけの儀式になりつつはありますが、まずは基本的なやり方を覚えておくといいでしょう。
やり方としては、儀式に参加している最年長の方が食べさせる役を担います。
その人は「養い親」と呼ばれ、長寿にあやかるという意味も込められています。
お食い初めをする子供が男の子なら男性、女の子なら女性が行います。
あくまで基本的なやり方ですので、あまりこだわる必要もないでしょう。
次に、お食い初めの料理を食べさせる順番です。
こちらも神経質に守り抜くこともないですが、儀式でもあるので、しっかりした順番を覚えておくのも悪くありません。
養い親役の大人が箸を持ち、それぞれの料理を少しずつ取って赤ちゃんに食べさせる真似をします。
①ご飯
②お吸い物
③ご飯
④焼き魚
⑤ご飯
⑥お吸い物
この①~⑥までの順番で、同じことを3回行います。
そして最後に、歯固めの儀式を行うのです。
歯固めの儀式では、赤ちゃんに石のように丈夫な歯が生えてきますようにと願いを込めます。
やり方としては、次のようになります。
- 石を箸先でちょんちょんと突く
- それを赤ちゃんの口に入れる/歯があれば箸を触れさせる
この歯固めの儀式を済ませて、お食い初めは終了となります。
赤ちゃんの機嫌がよくないこともあるでしょうし、これらのやり方や順番はあくまで参考程度にしてくださいね。
赤ちゃんも気持ちよく儀式に参加できてこそ、お食い初めの意味もあるのではないでしょうか。
まとめ
私には二人の息子がいますが、どちらに対してもお食い初めは行いませんでした。
特に意図があってやらなかったわけでもないし、やらなかったことをとりわけ後悔もしていません。
しかし、自分の子供でできなかったので、孫の時には参加したいなあという気持ちはあります。
今回の記事も、自分たちが主催することになるパパやママはもちろんのこと、招待されたおじいちゃんやおばあちゃんにも参考にしていただければと思います。
お食い初めを行うことは、赤ちゃんはもちろんのこと、周囲の大人にとっても間違いなく喜ばしいことです。
その晴れ晴れしい儀式のお手伝いとして、この記事がお役に立てていれば嬉しいです。