毎年、楽しみにしている年賀状!
身内が亡くなってしまったお正月、喪中の場合は年賀状を受け取ることはできないのでしょうか?
普段はあまり連絡を取り合ってない友人でも、懐かしい人からのメッセージって心もあたたまりますし、元気をもらえますよね。
今回は、喪中でも安心して年賀状が受け取れるということをご紹介したいと思います。
喪中に年賀状を受け取るためのルールとは?
そもそも、喪中に年賀状を受け取ってはいけないのでしょうか?
実は、そんなことはないのです。
身内に不幸があったときは、相手に喪中ハガキを送りますよね。
喪中ハガキは、本来年賀欠礼状といわれています。
これは、喪中なので、こちらからは新年のご挨拶はできませんという事を伝えるためのものです。
そう、年賀状を受け取れませんという意志を伝えるものではないのです。
なので、送っていただいた年賀状を受けとっても、まったく問題ありません。
ただし、こちらから年賀状を送ることはできませんので、ご注意を!
ですが、年賀状を受け取らないのが、マナーのようになっているカンジがします。
喪中ハガキを、年賀状は受け取れませんよ、という意志を伝えるものと考えている人も多いかもしれません。
では、実際に年賀状を受け取るには、どうすればいいのでしょうか。
喪中ハガキに、一言付けくわえるだけで大丈夫です。
喪中ハガキは、きちんと送るようにしましょう。
そうでないと、年賀状を出したのに、こちらには送ってくれなかったと不快な思いをさせてしまうからです。
それに、身内に不幸があったということを、お知らせしておくのも礼儀として大切なことです。
なので、喪中ハガキに、「例年どおり近況をお知らせください」と、ひとことそえておけば、相手の方もそれを察して年賀状を送ってくれるでしょう。
例えば、
亡き○○の喪中につき失礼させていただきます
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
なお 励みにもなりますので 例年どおり近況をお知らせください
令和〇〇年 12月
こういった文面であれば、相手の方も「じゃあ、いつもどおり年賀状を出そう」っておもってもらえるでしょう。
ですが、年賀状を送ってほしいと、直接書くのはひかえたほうがいいですね。
相手の方も、どんな感じで書けばいいのか分からなかったりして、気を使わせてしまうかもしれません。
ここはやはり、「近況をお知らせください」という表現の方がふさわしいでしょう。
喪中はがきのかわりに喪中メールを送ってもいいの?
喪中はがきではなく、メールで喪中をお知らせするのは相手にとって、失礼にあたるでしょうか?
今は、メールやLINE、それにツイッターやフェイスブックといった、SNSでのやり取りがとても普及しています。
なので、ネット上でのマナーも、よく理解しておく必要があるでしょう。
意外と知られていませんが、喪中メールは許されています。
ただし、その相手は普段からメールで連絡を取りあっている人にかぎります。
目上の人や、会社の上司であれば、当然ふさわしくありませんね。
こういった方々には、必ず喪中ハガキを出しましょう。
例年、年賀メールで新年のあいさつをしている友達や、いつもLINEやメールだけでやりとりをしている相手でしたら、喪中メールを出しても問題ありません。
こういったように、気心知れた仲間内でしたら、あえて喪中を伝えないで、例年どおりに年賀メールを送っても、問題ないでしょう。
逆に、相手に気をつかわせなくていいかもしれないですしね。
また、喪中ハガキは送るタイミングが決まっていますが、喪中メールには、そういったシバリはとくにはありません。
でも、礼儀として喪中メールを送るなら、相手が年賀メールをくれる前には送るようにしましょう。
だいたい、12月下旬や12月末までに送れば大丈夫ですね。
文面はシンプルなもので問題ありませんが、あまりくだけすぎないように注意してください。
ただ、「喪中」とだけ伝えるか、「○○の喪中」と詳しく伝えるのかは、喪中メールを送る相手との今までのお付き合いの度合いによって判断してくださいね。
そして、返信は不要ですと相手には伝えましょう。
受け取った方も、気をつかわなくてすむので助かりますよね。
また、相手が仕事の取引先だったりする場合は、喪中ハガキは送りません。
通常どおりの年賀状を出すのが正解です。
そのため、仕事の取引先には、喪中メールはひかえてください。
もうひとつ気をつけなくてはならないのは、いわゆる一斉メール送信というものです。
相手によっては、不快に感じられる方もいらっしゃると思いますので、喪中メールを一斉送信で送るのはやめておきましょう。
まとめ
本日は、喪中の時の年賀状のやりとりやメールの送受信について、ご紹介させていただきました。
これで安心して、喪中でも年賀状を受け取ったり、メールでのやり取りができますよね。
十分にお正月を楽しむことはできないかもしれませんが、普段あえない人からあたたかい言葉をもらったり、近況を聞くことができればうれしいですね。