新居に移る引越しは、心躍るイベントですね。
その反面、引越し前後の後片付けが進まないという問題を、よく耳にします。
荷造りは荷造りで面倒ですし、荷解きにも同様の面倒さがあります。
引越しの片付けは、どうして進まないものなのでしょう?
引越しの片付けが進まないなんてことにならないよう、その対策に迫ってみましょう!
無計画はNG!引越しの片付けが進まないのを防ぐ3つの計画!
引越しの片付けが進まない一般的な理由は、どこからどう手を付けていいか分からないことにあるのではないでしょうか。
片付けをスムーズに進めるためには、ある程度の計画が必要になってきます。
引越しが決まったのに片付けが進まないとお悩みの方は、以下の例を参考にプランを練ってみましょう。
新居の部屋割りを決める
新居にある部屋をどのように使うかは、もうお決まりですか?
ワンルームならまだしも、部屋がいくつかあるなら、どの部屋を何の目的で使うのかをざっくりとでも決めておきましょう。
寝室、子ども部屋、客間のように、大まかで構いません。
部屋の使用目的を決めることで、荷造りもしやすくなるからです。
今まで使っていた物も、引っ越し後はこの部屋で使うと決めておくと、箱もまとめやすくなります。
部屋に置く家具と一緒に、荷物をまとめておくことも出来るでしょう。
引越し後も使うかどうか決める
引越しは、日常生活の中で物を処分するのに最も適したタイミングです。
物が多くて困っているなら、ぜひ引越しを機に処分してみてください。
これは思い出の品、これは高かったから…などと、手元に残したい理由は様々あるかと思われます。
そっくりそのまま新居へ持って行くこともいけなくはないですが、物が多いほど、片付けは大変になります。
荷造り、荷解きをやりやすくするためにも、今ある物が本当に引っ越し後も必要なのか考える必要があるでしょう。
「新居で本当にこれを使いたいのか?」
今一度、自分の心に問いかけてみましょう。
あまり細かく考え過ぎない
先にご紹介したように、何を新居のどこで使うのか、決めておくと片付けもスムーズに進みます。
生活していると、どこにも分類出来ないような、細々としたものも増えてきます。
そういったものは、どこにどうまとめるといいのでしょう?
自分の中で明確な分類が出来る人はいいのですが、中には困ってしまう人もいるわけです。
困ってしまうと、片付けも進まないという事態になりかねません。
引越しの片付けには、ある程度のスピード感も重要だと考えられます。
よく分からないものの片付けで悩むなら、それらはいっそ、「よく分からないもの」としてまとめてみましょう。
そういう細々としたもの専用の段ボールを用意し、そこに詰め込んでしまいます。
中身が分かるように、箱に入れた物を記しておくといいでしょう。
臭い物には蓋というわけではありませんが、引越しの片付けにはそういう思い切りも必要なのです。
このように、引越しの片付けをする前に、いくらか計画を作っておくと便利です。
何も決めないで片付けを始めるのは、意外に骨の折れる作業です。
新生活に思いを馳せながら、引越し後の生活をイメージしてみましょう。
引越しの片付けはどこからやるべき?荷造り&荷解きを解説!
引越しの片付けは、具体的にどこから始めるといいのでしょう?
引越しの片付けは、引越し前と後に必ずやらなくてはなりません。
荷造りと荷解き、2つの面からおすすめの片付け方法を解説しましょう。
荷造りにあたっての片付け
引越しの荷造りにあたっては、押し入れやクローゼットの中身からの片付けが鉄則です。
どういう形で引越しするにせよ、引越し当日までは今の住居で生活するわけですよね。
日常的に使っているものを早々に片付けてしまうと、また箱を開けて出す手間が生じます。
一方、押し入れやクローゼットには何が入っているでしょう。
シーズンオフの衣類、家電、日用品のストックなどではないでしょうか。
そういうものは今すぐに必要ではないので、早いうちに片付けてしまえばいいのです。
片付いたことで、少しは気も休まります。
押し入れやクローゼットから片付けると、荷造りした箱を再びそこに片付けておくことが出来ます。
引っ越しまでとはいえ、段ボール箱でひしめく部屋での生活はストレスが溜まりますよね。
他にも、早々に片付けられるものはあります。
キッチンを例に取ると、食器棚の奥にある食器類です。
いつもはいろいろな食器を使っていたとしても、引っ越しまでは必要最低限でいいでしょう。
割れ物は特に、荷造りに気を遣います。
後から焦らずに済むように、使用頻度の低い食器も早めに荷造りして片付けてしまうといいでしょう。
荷解きにあたっての片付け
①まずは日常生活を始める
荷造りにへとへとになって引越しても、次には荷解きという面倒が待っています。
放っておくわけにもいかないので、効率よく片付ける術を学んでおきましょう。
荷解きは、まずは生活が出来るよう片付けることから始めます。
引越し後すぐに、今までの日常が戻って来るわけです。
今までの生活を思い出し、何がすぐに必要なのかを判断します。
それが分かれば、その部分から荷解きしていけばいいのです。
とりあえず生活がスタート出来れば、後の荷物を片付ける余裕を持つことも出来るでしょう。
②すぐに必要のない物はさっさと片付ける
荷造り時と同様、今すぐに必要のないものは手早く片付けてしまうといいでしょう。
早々に荷造りしたものは、早々に荷解きして、しまってしまいましょう。
物の入った箱が減れば、少しでも片付いた感じがします。
単純なことではありますが、それは片付けのモチベーションを上げるのに有効なのです。
③箱ごとに片付けていく
引っ越し後に一番憂鬱なのは、段ボールの山に埋もれることです。
今までに見たことのないような数に囲まれ、どこからどうしていいのか分からなくなります。
そんな状況を抜け出すには、箱の数を減らしていくしかないのです。
箱の数を効率よく減らそうと考えるなら、箱ごとに片付けるのがいいでしょう。
あちこちの箱から少しずつ片付けていると、片付け自体は進んでも片付いた実感がありません。
やがて山積みの段ボールに嫌気が差し、やる気をなくしてしまいます。
そうならないように、なるべく箱ごとに片付けを進めます。
箱の数を減らし、視覚的な達成感を得るといいのです。
引越しの片付けにコツはある?試したい4つのワザとは!?
引越しの片付けには、実はコツがあります。
そのコツを知って実践することで、引越し前後の片付けやすさが変わってくるのです。
段ボールには中身と置き場所を記入
荷造りする時、物を詰めた段ボールには中身を記入しておきましょう。
箱を明けずに中身が分かるので、引越し後の片付けも楽になります。
併せて、引越し後にその箱をどこに置くのかも記入しておくといいでしょう。
「衣服・2階洋室」などのように記しておくと、箱をどこに運べばいいか分かります。
引越し業者に頼んで引越しすると、業者から支給される段ボールに記入欄があることもあります。
記入しておくと業者が指定場所に運んでくれるので、自分たちで箱を動かす手間も省けます。
配線は分かりやすくしておく
TVやAV機器などの配線は一度外してしまうと、どれが合うものか、どのように繋ぐのか、分からなくなったりします。
それを防ぐためには、引越し前に配線の状態を写真などに撮っておくことをおすすめします。
そうした上で、線と製品を同じ袋や箱に入れるようにしましょう。
引越し後は写真を参考に、繋ぎ直すといいでしょう。
電化製品の数が多くて分かりにくい場合には、製品と線に同じ色のテープを貼り、分かりやすくする方法もあります。
貴重品は携帯して引越す
印鑑や通帳などは、自分で携帯して引越すようにしましょう。
引越し前後の慌ただしさで紛失してしまう可能性もありますし、業者との余計なトラブルを防ぐことにもなります。
引越し直前まで使うものはまとめる
引越し直前まで使うものは、当日にまとめられるように箱や袋を用意しておくといいでしょう。
荷物の分類は大切ですが、当日使ったものまであちこちの箱に分ける必要はありません。
日常で使う頻度の高い物でもありますので、まとめておけばすぐに荷解きして使うことも出来ます。
あまり神経質にならず、手提げ袋などにまとめて引越し先に持って行けばいいでしょう。
まとめ
今の家に引越して、もう5年になります。
当時は、片付けのノウハウをあまり把握していなかったので、ずいぶんと慌ただしい引越しだったように思います。
恥ずかしながら、今でも片付いていない段ボールがあるのも事実です。
夫が捨てられない性分なのもあり、箱の中身はほとんどが彼のものです。
したがって、悪いのは夫なのです(笑)
いずれにしても私たちは、物を減らす絶好のタイミングを失ったと言えるでしょう。
引越し前に比べ、引越し後に物を捨てるのは圧倒的に難しくなります。
そうならないように、引越し前にはなるべく物を減らしておきましょう。
物が少なければ荷造りの手間も少なくて済みますし、荷解きにも同様のことが言えます。
片付けが進まない大きな原因は、片付ける物が多いことなのです。
その全体量を少なくすることこそ、片付けが進まない問題を解決する方法なのでしょう。
それが、私が自身の引越しを通して(今もなお)痛感していることでもあります。