祖父母からの初節句のお祝いは、もはや当たり前のことになりつつありますね。
雛人形や五月人形と、高価なお祝いをしてくれることの多い祖父母ですが、祖父母にも内祝いは必要なのでしょうか?
お祝いだお返しだという話題は、今さら聞きにくいことでもありますね。
実際のところ、初節句の内祝いは、祖父母に対してもすべきなのでしょうか。
もらってばかり?初節句の内祝いは祖父母にはいらないって本当!?
結論から申し上げると、祖父母に対する初節句の内祝いは必要ないと言われています。
ちなみに、内祝いの意味はご存知でしょうか。
内祝いとは、お祝いのお返しという意味です。
かつては自分の結婚や出産などの節目に、お世話になった方々にお祝いを贈ることから始まっています。
そうすることで、自分に起きた幸せをお裾分けする意味があったようです。
現在においてその意味は薄く、もらったお祝いに対するお返しが内祝いだとする考えが主流です。
とはいえ、「そうですか」と出来ない部分もありますよね。
初節句における、祖父母からのお祝いは決して安いものではないことが多いです。
妻の立場からすると、特に夫の両親には自分の親以上に気を遣ってしまいます。
では、初節句を祝ってくれたおじいちゃんやおばあちゃんには、どのように対応するのがいいのでしょう。
しきたりというわけではありませんが、多くの人が実践しているやり方をご紹介しましょう。
初節句の食事会にお招きする
初節句を迎える子どもの祖父母には、初節句の食事会に来てもらうようにするといいでしょう。
内祝いで物を贈ることは、逆に失礼に当たる場合もあると知っておきましょう。
他人行儀とも受け取られかねません。
子どもの祖父母として認めていないニュアンスになる恐れもありますので、注意が必要です。
そうならずに、かつお祝いへのお礼を表したいなら、食事会にご招待するのが一番なのです。
最近は、外食という形で初節句の食事会をするご家庭も増えてきました。
内祝い代わりだからといって、高級な料亭やレストランで食事会を行う必要はありません。
自宅で手料理を振舞うだけでも、祖父母に対しての立派な内祝いになると考えましょう。
どこかへ出掛けるより、落ち着いた空間で孫と過ごすのを望むおじいちゃんやおばあちゃんは多いはずです。
食事会で引き出物を出す
引き出物というと大袈裟ですが、食事会のお土産に何か用意しておくというパターンもあります。
多くの場合は、お祝い事の定番であるお赤飯と、初節句にまつわるお菓子(桜餅、柏餅など)です。
お赤飯は自分で炊ければそれでもいいでしょうし、出来なければ外部で調達しましょう。
仕出し屋さんや和菓子屋さんで、相談してみるといいでしょう。
あまり高価な引き出物になると、祖父母を逆に困らせてしまうかもしれません。
あくまで心ばかりという印象で、用意するといいでしょう。
値段は考えない
後で詳しく説明しますが、内祝いには「半返し」というマナーが存在します。
しかし、祖父母の場合、高価なお飾りを用意してくれることも多いでしょう。
何十万もするお祝いをいただき、その半分を返そうにも、出来ない人が多いのが現実でしょう。
お祝いに感謝して、食事会以外にも何かお返ししたいなら、半返しのマナーには目をつぶってしまいましょう。
記念になるものや、ちょっとした感謝を表す品物に留めておくのがいいでしょう。
よくある例としては、孫の写真を収めたミニアルバムや、日常的に使ってもらえそうなハンカチなどです。
直接渡せるのが一番ではありますが、不可能なら郵送しましょう。
その折には、感謝の意味を込めた手紙をつけると相手も気持ちがいいでしょう。
このように、祖父母に対しても出来ることはたくさんありますね。
大切なのは値段なのではなく、お祝いしていただいて嬉しかったという気持ちです。
祖父母にも、そんな気持ちを受け取ってもらえるようにするといいでしょう。
初節句の内祝いにマナーあり!覚えておきたい3つの掟!
子どもが生まれて、初節句には各方面からお祝いをいただきますね。
お祝いをしてくれた親戚や友達などには、内祝いが必要です。
いざという時に悩まずに済むよう、内祝いに関するマナーを知っておきましょう。
内祝いはなるべく早くお渡しする
内祝いに関するマナーその①です。
内祝いは、お祝いをいただいてからなるべく早めにお渡しするのがマナーです。
なるべく早くというのは、どれくらいでしょうか。
お祝いをいただいてから、1週間以内にするのがよしとされています。
何らかの理由で、それが難しいこともなくはないでしょう。
その場合でも、出来るだけ早く渡せるようにしたいものです。
内祝いが遅れた場合には、お詫びを一言添える挨拶状を付けるといいでしょう。
また、初節句のある月のうちに内祝いをすればよい、という考えもあります。
いずれにしても、あまり間を置かないのがマナーと言えるでしょう。
金額は1/3~半分程度
内祝いの金額は、いただいた品物、あるいは現金の1/3~半分とします。
お祝いの半分の額で返すことを、「半返し」と言います。
こういうマナーではありますが、稀に高価な内祝いを贈る人もいらっしゃいます。
そのこと自体に、さほど問題はありません。
問題が生じるとしたら、お祝いでいただいた以上の金額でお返しをしてしまうことです。
そういった行動は内祝いのマナー違反とされ、相手に対しても失礼になりますのでご注意を!
のしは初節句を迎える子どもの名前
内祝いに、のしを付けて贈る人もいるでしょう。
その場合、どのように書くのがマナーなのでしょう?
のしには、「内祝い」と書きますが、贈り主の名前は子どもになるので気を付けましょう。
初節句を迎えたばかりの赤ちゃんがお返しするのも変な気がしますが、それがマナーです。
うっかり自分たちの名前を書いてしまわないよう、注意しましょうね。
初節句の内祝いにおすすめの品は?ぜひ選びたい5つのアイテム!
初節句の内祝いに、何を贈ればいいのか迷ってしまいますね。
そんな時に役立つ、内祝いにおすすめの品をご紹介しましょう。
タオルギフト
内祝いのおすすめの品として、根強い人気を誇るのがタオルギフトです。
年齢や性別に関わらず、広く贈れるのがメリットと言えますね。
食べるものではないので、賞味期限を気にする必要もありません。
もらってすぐに使わなくても、保管しておけばいいだけです。
最近だと、今治の高級タオルがおすすめの品です。
今治タオルといっても、フェイスタオルのセットならそんなに高価にはなりません。
金額面からも、選びやすい内祝いと言えるでしょう。
カタログギフト
何を贈っていいのか見当もつかないお相手には、自分で選べるカタログギフトがおすすめです。
カタログは、内祝いの値段によって決めることが出来ます。
グルメ、インテリア、体験など、カタログギフトの扱うアイテムは種類が豊富!
おすすめの品となるのも、納得出来ますね。
日用品のセット
キッチン用品や洗濯洗剤など、日常的に使ってもらえるものを内祝いにする人も多いです。
特別感こそないですが、日々必ず使うものなので、ありがたさは高いと言えるでしょう。
洗剤系を贈る場合には、しかし、気を付けないといけないポイントもあります。
人によっては匂いに敏感な人もいますので、内祝いに贈る洗剤が問題ないのかどうかを知っておきましょう。
相手がいつも使っているものがあれば、それにするに越したことはありません。
内祝いを贈る相手を、困らせることのないようにしましょう。
焼き菓子
クッキーやフィナンシェといった焼き菓子は、内祝いとして常に人気が高いおすすめの品です。
食べて消えてしまうものなので、手軽でいいと考える人も多いようです。
内祝いとして贈るお菓子には、子どもの名前を入れてくれるサービスも見られます。
そういったものを利用して、喜んでもらう方法もありますね。
商品券
内祝いとして味気ない気もしますが、現実的な贈り物ではあります。
最近の傾向として、贈り物を商品券で済ませる動きは増えてきています。
金額が分かってしまうというデメリットはあるものの、贈った相手に自由に使ってもらえるというメリットもあります。
気心知れた友人や、近しい親戚などには、贈っても差し支えない内祝いかと思われます。
まとめ
我が家の息子たちが初節句を迎えた折には、両方の祖父母からお祝いをもらいました。
よく聞く話ですが、それぞれから「お返しはいいよ。」という言づて付きです。
そんな言葉に甘えてか、内祝いらしいものは何も用意しなかった記憶があります。
祖父母に内祝いは必要ないとのことですが、それにしても…な結果ですね。
夫の両親はすぐ近くに住んでいますので、毎週末に孫の顔を見せに行っています。
私の実家は少し遠いのですが、連休を利用して子どもたちを連れて帰るようにしています。
こういう形で、少しずつお返しをしていけたらと思っています。
経済的には祖父母たちの方が圧倒的に余裕があるので、私たちが無理をしてお返しするのもおかしい気がします。
初節句の内祝いも、結局同じですね。
稀に、もらった内祝いに関して文句を言う人もいるようですが、それはかなりのレアケースです。
ほとんどのおじいちゃん・おばあちゃんは、ただ純粋に、孫の初節句を祝ってやりたいだけなのでしょう。
そんな祖父母がいることを喜び、孫と一緒に過ごしてもらう時間を作れるといいですね。
祖父母に初節句の内祝いをしてあげられなくても、気に病む必要はありません。
自分たちが祖父母の立場になった時、孫にお祝いをしてあげればいいのです。
そういう形でのお返しもあるのだと、私は考えています。