息子が新年中になる春休み、それは突然の電話でした。
園長先生から電話がかかってきたのです。
何事だろうと電話をとってみると、「幼稚園の副会長をしてほしい」という内容。
想像もしていなかった私は、なにがなんだかよくわからないまま、園長先生に抵抗することもできず、流れで役員を引き受けてしまったのです。
のちのち、私はこのことをすごく後悔します。
今回は、私が幼稚園の役員をしたときのお話しです。
幼稚園の役員って忙しい!!
長男が幼稚園年中のときに、幼稚園の役員を1年間やることになりました。
もちろん、今までにそういう経験は一切ありませんでした。
学生時代も、前にでて話したり目立ったことをすることは苦手だった私。
私なんかが、役員なんてできるんだろうか、不安でいっぱいでしたが、園長先生からはそんなに大変な仕事ではないと聞いていたので、軽い気持ちで承諾してしまいました。
息子が通っていた幼稚園は全体で100名くらいの幼稚園でした。
行事ごとの係は、保護者が集まって決めていましたが、幼稚園の三役(会長、副会長、会計)だけは、園長先生が独断で決め、直接保護者にお願いすることで、毎年決定していました。
ちなみに、この時なぜ私が副会長に選ばれてしまったのかは未だに謎です。
当時、長男は年中でしたが、下に2歳の次男がいました。
下の子がいる人は、役員免除のはずだったので、私が選ばれたのはかなり例外でした。
とにかく、訳も分からないまま、私の役員生活が始まりました。
始まってみると、役員の仕事は想像以上に大変でした。
とりあえず、園の行事にはすべて参加して先生のお手伝いをします。
・運動会
・バザー
・もちつき
・お遊戯会
・ひな祭りの会
・卒園式
などの大きな行事はもちろんのこと、2カ月に1回行われる母の会では、みんなの前でしきったりもしました。
会長がほとんどしきってくれるので、副会長は補佐的な役割ではありましたが、各行事の準備などは本当に大変でした。
特に、イヤイヤ期真っ盛りの下の子を連れての作業は、普通の人の何倍も大変に感じました。
バザーの企画をしたり、運動会の景品を考えて購入したり。
家で事務処理をすることも多く、「ボランティアでこんなにたくさん働かなければいけないの!?」と、愚痴をいいたくなるほど、役員の仕事は忙しかったです。
それでも、なんとか1年やりきり、やっと、年中の終業式を迎えました。
幼稚園の役員を辞めたい!!
年中の終業式を終え、ほっとしていると、園長先生から声がかかりました。
1年間ご苦労様というねぎらいの言葉と同時に、来年度は会長をやってほしいと頼まれてしまったのです。
私は、何も知らずに副会長を引き受け、1年間頑張ってきましたが、噂によると、副会長をやった人は、次の年、会長をやるという伝統があるようでした。
でも、そんなこと私は知りません。
今年1年でもかなりのストレスだったのに、来年も、しかも会長だなんて絶対に無理だと思いました。
何としてでも、今年で辞めたいと思いました。
今回ばかりは無理ですと断るのですが、園長先生もなかなか引いてはくれず…家に帰ってもう一度よく考えますということで、その場は終わりました。
家に帰りながら、私は途方に暮れていました。
来年も役員をするなんて考えられません。心から嫌でした。
帰って主人にも相談し、やはり断ろうということで、私1人では園長先生に流されそうだったので、主人からも園長先生に電話してもらい、来年の役員を断りました。
主人からも電話をしたので、さすがの園長先生も、押し切れなかったようで、無事、私は役員を逃れることができました。
絶対に今年で役員を辞めたいと思っていたので、なんとか断れて、ほっとしたのが正直なところです。
幼稚園の役員をするメリットとは?
とても大変だった役員でしたが、やってみて、それなりにメリットもあったので、まとめてみます。
このように、嫌なことばかりではなく、役員をやるメリットもあります。
何より、わが子が、私が役員をやっていることをうれしく思っているようでした。
役員をやったおかげで、たくさんの経験を積むことができ、とても勉強になりました。
しかし、大変な仕事であることは間違いありませんでした。
まとめ
幼稚園の役員の仕事は、それぞれの園で違います。
うちの幼稚園のように、保護者と先生の関係が密な幼稚園もあれば、保護者の負担はとても軽い園もあります。
ですから、一概には言えませんが、役員の仕事を引き受けるときは、きちんとやりきれるか考えて、決断すべきです。
どうしても、やらなくてはいけない状況になってしまったら、開き直って頑張ってみてください。
貴重な経験だと思えば、有意義に役員の仕事ができるはずです。